胃内視鏡検査・腹部エコー検査
胃内視鏡検査・腹部エコー検査

胃カメラ検査では、胃癌の早期発見のほか、食道癌、十二指腸癌、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍などの様々な病気を診断することができます。口や鼻から先端に特殊なカメラが搭載された内視鏡を挿入し、上部消化管を直接観察できるため、X線検査に比べて微小な病変の発見に優れています。
検査では必要に応じて内視鏡先端部から出てくる鉗子(かんし)を操作し、診断用の組織を採取して癌を調べる病理検査を行ったり、ピロリ菌検査を行ったりすることもあります。
苦痛や痛みの無い検査を心がけています。検査中も患者さんが苦しんでいないかどうか確認しながら進めますのでご安心ください。
豊富な経験をもとに、安全で正確な内視鏡検査を行っています。私はこれまで数多くの内視鏡検査を行ってきました(平均で年に200件以上)。また日本消化器内視鏡学会に所属し、最新の知識習得を心がけています。以前は内視鏡的治療(胃癌の切除)も自ら行っていました。
最新の細径(径が細い)内視鏡機器を使っています。見落としやすい病変も見逃さないよう特殊光を用いた観察も行うことができる機種です。
オリンパス内視鏡システム・EVIS EXRA III、GIF-H190N
検査後は内視鏡画像をお見せしつつ、丁寧な結果説明を行っています。病気の説明はもちろん、今後の見通しや患者さんが心配している点などへのお答えもしています。大学病院など専門病院への紹介も行います。
必要のある場合は、同時にピロリ菌検査も行います。結果はその日のうちに判るので、当日検査後にお伝えします。
主に鼻からの挿入を行っています。一般的に内視鏡は鼻から挿入する方が苦痛が少ないため、原則として鼻から行っています。ただし、口からの挿入を希望する方の場合は、口から行います。
患者さんの希望をお聞きした上で、軽く鎮静剤を使って検査を行います。少し頭がボーとして検査の苦痛を感じない程度の量を使います。もちろん鼻やのどの局所麻酔も十分に行います。
完全に眠ってしまう(意識がなくなる)レベルまで麻酔すると、時に呼吸が止まってしまう危険もあるため、そのレベルまでの麻酔はしていません。それでも丁寧で優しい内視鏡操作により、多くの患者さんが「楽だった」とおっしゃいます。
大丈夫です。局所麻酔や鎮静剤を使いつつ優しく内視鏡を挿入することで、嘔吐反射を減らすことができます。もしも多少の嘔吐反射が起きても、検査できないことはほぼありません。
原則として、当日すぐには行っていません。ですが、ご希望により可及的早期に予約を入れる(翌日のこともある)ようにしています。内視鏡を安全確実に行うため、初診日は患者さんの健康状態を確認させていただき、検査の注意点などの説明を行います。
のどの病気
食道の病気
胃の病気
十二指腸の病気
検査予約
胃内視鏡検査をご希望の場合、事前に外来を受診していただき、診察ののちに予約をします。予約時に、検査手順や注意事項についての説明があります。
検査前日
夕食は22時までに済ませてください。
水、お茶などの飲み物や薬の内服は夜間も摂取可能です。
検査当日
検査
鎮静剤を注射しリラックスした状態で検査を受けていただきます(鎮静剤を希望されない場合、注射はありません)。
※検査時間:5~10分程度
検査後
検査終了後はリカバリールームで休憩いただき、その後、医師より検査結果について説明があります。
鎮静剤を使用した場合、車等の運転はできませんのでご注意ください。
超音波を用いて腹部の臓器を見る検査です。腹部に検査用のゼリーを塗り、超音波を発信するプローブ(探触子)を当てて、跳ね返ってくる反射波を画像化して診断します。腫瘍(癌)をはじめ、脂肪肝、胆石、胆のうポリープ、水腎症、腹水など、様々な病気を発見するのに適した検査です。X線検査と違い放射線を発しないため、妊娠中の方でも行うことができます。体への負担や悪影響が全くないのが利点です。一方で、胃腸内のガスや内臓脂肪の影響を受けるため、検査時のお腹の状況や体型により画像の描出が難しいことがあります(個人差が大きい)。また、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓といった臓器の検査には向いていますが、胃や小腸、大腸の検査には向いていません。
検査は10分前後と短く、体に当てるプローブが少し冷たく感じる程度で痛みも全くありません。
原則的には予約制で検査を行っていますが、緊急性や必要性が高ければ当日すぐに行うこともあります。
食事、飲み物、薬の内服など特に制限はありません。
検査の5時間前までに食事を済ませ、それ以降は食物を摂らずにお越しください。水やお茶、薬の内服などの制限はありません。
基本的に、診察台に仰向けに寝ていただいて行います。
見逃しなく検査するため、胸近くから下腹部まで腹部を十分に出していただく必要があります。
(検査用ゼリーが服につかぬよう、検査部位は広めに出してください。)
超音波の通りを良くし、きれいな画像を描出するために検査用のゼリーを腹部やプローブに塗ります。
超音波を発信するプローブを腹部に当てて、モニター画像で腹部臓器の様子を観察していきます。検査中は、観察しやすくするためプローブを軽く押し当てたり、体の向きを変えたりします。また、息を吸ったり、吐いたりした状態で息止めをお願いすることがあります(臓器を見やすい位置に動かしたり、肺や消化管ガスの影響を少なくしたりするためです)。
検査時間は20分程度になります。検査終了後すぐに、結果の説明を行います。検査後の行動制限は何もありません。
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